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骨粗しょう症の診断(骨密度測定:DEXA法)

DEXA法とは

当院では、要介護・寝たきりなどの大きな要因である骨粗しょう症の診断と治療に力を入れており、DEXA(デキサ)法を用いた正確な骨密度測定を行っています。

DEXA法とは、微量なX線をあてて正確な骨密度を測定する、日本骨粗鬆学会のガイドラインにおいても推奨される優れた検査方法です。

この方法は従来の方法(CXD法・MD法)の様に手の骨で測定するのではなく、骨折しやすい腰椎(腰の骨)と大腿骨頚部(股関節の骨)を直接測定し、より重要で正確な診断をすることができます。

腰椎測定

大腿骨測定

骨粗しょう症について

以下のどれかに当てはまる場合、骨粗しょう症と診断されます。(骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年版による)

  1. 骨密度がYAM(若年成人平均)の70%以下の場合
    この場合の骨密度は原則として腰椎または大腿骨近位部骨密度とする。
  2. 脊椎圧迫骨折または大腿骨頚部骨折の脆弱性骨折がある場合
  3. それ以外(手関節、肋骨など)の脆弱性骨折があり、YAMが80%未満の場合

骨粗しょう症と診断されたら、または骨粗しょう症になる危険がある場合、その状況に応じて治療を開始します。骨や全身の状態を調べるため、血液検査をする場合もあります。

薬としては、活性型ビタミンD・SERM・ビスフォスフォネートなどの飲み薬のほか、最近ではより効果の強いデノスマブ・副甲状腺ホルモン剤(テリパラチド)などの注射も使用されており、現在も新薬の開発が進んでいます。どの薬が良いかは、個々の状況によって変わります。

また骨粗しょう症の予防や治療は、薬だけではありません。

1.カルシウムの多い食事
2.適度な運動
3.日光浴

骨粗しょう症にならないよう、これらの日常生活での注意も大切です。

費用について

DEXA法骨密度測定検査(腰椎および大腿骨測定)は健康保険が適用されます。

  • 1割負担の方:450円
  • 3割負担の方:1,350円

※従来のCXD法はスクリーニング検査として、検診などの時に使用します。

骨粗しょう症で治療中の方や閉経後の女性の方は、DEXA法による定期的な骨密度チェックをおすすめします。
ご興味のある方は職員にお尋ねください。

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